タコねえさまの降霊術0~1.5「バント降霊術」
おはようございます、紫衣です
ニコニコ動画で「タコねえさまの降霊術」というMagic: The Gatheringの実況――かどうかは怪しいのですが――動画を投稿しています
動画シリーズではモダンというフォーマットにおいて「降霊術」を使ったデッキを組んでいるのですが
私はモダンにおける降霊術デッキのレシピの少なさに落胆しました(当時のスタンで多かったとは言ってない)
とはいえ当然です。「降霊術」、弱いですからね
Seance / 降霊術 (2)(白)(白)
エンチャント各アップキープの開始時に、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。そうした場合、それの他のタイプに加えてスピリット(Spirit)であることを除き、それのコピーであるトークンを1体生成する。次の終了ステップの開始時に、それを追放する。
やってることはリアニメイトなのですが、他のそれとはすこし性質が違います
- 速攻を与えない
- 出てくるのがコピートークン
- エンド時に追放
- 各アップキープに誘発
つまり、場に残らない、墓地からも消える、速攻がないと攻撃できないということで普通にリアニメイトとして組んだのでは扱いにくいです
なので基本的にはEtB能力や、生け贄能力を再利用することを目的とします(PIG能力はコピートークンが追放されるため誘発を満たしにくいです)
各アップキープなので相手ターンにも誘発するんですね
そして1枚置けば何体も釣り上げることができます、最大の長所です
少し話がそれましたが、この誰も使ってない降霊術でデッキを組もうと思ったのです
誰も使ってないのでインターネットを探してもたくさんリストがあるわけなく、いろいろと探し回りました
私は動画にして降霊術の魅力を伝えようと考えたのですが、なにぶん動画編集など初めてで、出来が良い動画とはいえないと感じています
動画でお伝えするのも私の力量から限界を感じ、降霊術のレシピが少ないなら私が書いてなんかいっぱいレシピをネットに落としてやろうと思い立って書き始めました
需要がないのはわかっていますが、私が納得いかないので自己満足です
ということで最初の動画とデッキについて書いていきます(動画の宣伝もしますね)
バント人間降霊術
- クリーチャー(25)
4《大聖堂の聖別者/Cathedral Sanctifier》
4《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》
4《永遠の証人/Eternal Witness》
2《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》
1《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》
3《つむじ風のならず者/Whirler Rogue》
1《鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm》
4《熟考漂い/Mulldrifter》
2《栄光の目覚めの天使/Angel of Glory's Rise》
- 呪文(12)
4《流刑への道/Path to Exile》
2《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》
2《神の怒り/Wrath of God》
4《降霊術/Seance》
- 土地(23)
1《繁殖池/Bleeding Pool》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《氷河の城砦/Glatial Fortress》
1《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《冠雪の森/Snow-Covered Forest》
3《冠雪の島/Snow-Covered Island》
3《冠雪の平地/Snow-Covered Plains》
1《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
2《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
- サイドボード(15)
1《幽霊街/Ghost Quarter》
2《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1《神聖な協力/Blessed Alliance》
2《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1《都市国家の神、エファラ/Ephara, God of the Polis》
2《至高の評決/Supreme Verdict》
2《外科的摘出/Surgical Extraction》
2《酸のスライム/Acidic Slime》
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はい、この私の動画内でも最弱の自負があるこのデッキ
改善案がいくつあっても足りない出来ですが少し解説します
あまり書いたりしゃべったりするのが得意ではないので、解説が不十分になると思いますがあきらめてください
《降霊術》には即死コンボを狙える相方がいます
墓地に《鏡狂の幻》があれば《降霊術》の能力でコピートークンをだし、《鏡狂の幻》の能力を起動すればライブラリーに1枚しかないこの名前のカードがめくれることなくすべてのカードが墓地に落ちます
次のアップキープに《研究室の偏執狂》をコピーして勝ちですね
この1枚のカードを引くか墓地に落とせるまで耐えるのが1番の勝ち筋です
もうひとつの勝ちかたは《栄光の目覚めの天使》です
この天使で墓地の人間を一斉にリアニメイトすることで大量のクリーチャー、大量のライフゲイン、大量の除去呪文の回収によって相手の心を折りにいきます
この天使のために頑張って人間を多く採用したまでです
《降霊術》で釣るのもいいのですが、だいたい7マナ出せるような終盤でないと出しても意味がないことが多いので素だしすることもあります
この2枚にたどり着くために他のクリーチャーや各種除去呪文で耐えるという構成になってます
最初はビートダウンプランもあると思っていたのですが、あまりにも貧弱なクリーチャーの面々なのでそれは望みが薄いです
《大聖堂の信奉者》は1マナで3点回復できるクリーチャーです
普通こんなの入りませんが、人間なのと1マナで軽く1/1なので死にやすく墓地へ行きやすいため《アラシンの僧侶》よりもこちらを選択しました
《つむじ風のならず者》は主にブロッカー生成です
《ピア・ナラーとキラン・ナラー》と同マナコストで一度に3体のクリーチャーを展開できるので盤面の維持に貢献します
《降霊術》で釣ったときも1/1の飛行機械トークン2体を置き土産として残していくのは優秀です
《密輸人の回転翼機》はあの《頭蓋骨締め》以来のわずか4か月でスタンダードで禁止された狂カードですがモダンでは猛威は振るっていません
やはり1マナインスタント除去が豊富な環境では生きづらいのでしょうか
しかし《降霊術》との相性はかなり良く、速攻を持たない《降霊術》のコピートークンで搭乗し、まるで速攻をもたせるかのような動きをします
さらにルーティングもできるので次の降霊術先を用意することにも貢献します
《サテュロスの道探し》と《熟考漂い》は人間ではありませんが、ともにこのデッキの動きを支える大切なクリーチャーです
《降霊術》が墓地にある程度クリーチャーがいないと効果を発揮できないので墓地を肥やす呪文は重要になります
《サテュロスの道探し》は2マナと非常に安く、墓地を肥やしながら土地を確保し、さらにクリーチャーでもあるのでこれもまた《降霊術》で釣ってこられると八面六臂の活躍です
《熟考漂い》はそのままでは3マナ2ドローですが《降霊術》があればもう2ドローでアドバンテージに大きく差をつけられます
想起持ちクリーチャーすべてに言えますが自分で墓地に行けるクリーチャーは降霊術にとって相性が良いカードです
そのほかの紹介は動画で…(丸投げ)
他のカードは様々なデッキで採用されうるカード達でこのデッキでも役割は変わらないので言わずともわかってるだろうと推測します
コメントでも多数のご意見いただきました
個人的にはけちパッケージを取り入れるの案が気に入ったのですが私が組むとどうも《けちな贈り物》が打てずに終わってしまいます
改善案としては土地の枚数が多いので1~2枚減らすこと、人間にこだわらずにクリーチャーを選択したほうがよいこと、それにあわせて栄光の目覚めの天使も抜くこと、鏡狂の幻コンボはさすがに決まりにくいので抜くこと…等もはやこのデッキの意義を半分否定した改善案ですがそのほうが強くなると思います
代わりに入れるのは《スラーグ牙》、《女王スズメバチ》、《神々との融和》、《ウスーンのスフィンクス》、《反射魔導士》、《留まらぬ発想》あたりでしょうか
バント降霊術はまた動画にしようと考えているので、そのときに強くなったバント降霊術をお見せできればいいなと思います
これからも動画にしたデッキやいただいたカード案などについて書いていきます
不定期、ゆっくりですがいつか降霊術のデッキを組みたいという酔狂な方の参考になればと思っています